ワンポイント・達人シリーズ

「戦略の立案」を考える際の4つの視点

″「戦略の立案」を考える際の4つの視点(平成21年8月号)″

「戦略の立案」は、社長にとって「最も大切な仕事」です。正しい経営戦略をもてば企業は一気に成長できる反面、誤った選択をすると企業の存続も危うくなります。 以下の4つの視点で検討すれば、陥りがちなパターンから脱却することができます。

① 従来と同じ事業の量的拡大をはかる(本業への注力)
 既存の商品・サービスを、既存のマーケットにおいて拡大するというものです。衣料小売会社が、販売する地域を広げたり、店舗や売場を増やす方法があります。この戦略をとる場合、「現時点での自社の成功要因」がつかめているかどうかが問題となります。

② 既存の商品・サービスを新たなマーケットに流す(市場浸透)
 既存の商品・サービスを、新しいマーケットで販売・提供するというものです。①と違うのは、これまでとは異なる顧客に販売・提供する点です。たとえば、女性向けに売っていたものを男性向けに売ったり、子ども向けに売っていたのを大人向けに売る、業務用を消費者にも売るなどです。

③ 既存のマーケットに新たな商品・サービスを流す(多角化)
 ②とは逆に、既存のマーケットで、新たな商品・サービスを販売・提供するものです。たとえば、女性向けに洋服を売っている会社が、雑貨や食品も売る、ネイルサービスも始めるといった方法です。

④ 全く新しい事業分野に進出する(異業種への進出/新規事業)
 既存のビジネスとは異なることを始める、いわゆる新規事業への進出となります。この場合は、新しい事業分野の、「成功要因として何が必要か」がわかっているかどうかが重要です。


自社の成功要因と、成功要因の獲得に向けての手段を考えることが戦略立案です。 これまで見てきた4つの視点で検討し、もっともリスクが少なく成功する可能性が 高い戦略を見極めることが大切です。